勝峰昭と語らって
-Juan Antonio Olañeta Molina
私たちロマネスク美術愛好者はしばしば自問するのだが、一体この美術様式に何故惹かれるのだろうか。神秘で魅惑的なものの背後には何があるのだろうか。
時にはこういった種類の質問に対する回答を、日常同じような場所にいて、一定の伝統と先入観をもつわれわれとは離れた、別のところにいる人たちに求めると良いのかも知れない。そのため今回はまったく別の世界、日出る帝国の勝峰昭氏とお話しする機会を得た。彼はスペイン・ロマネスク美術を愛し、深く研究している人で、これまで数多くの講演や講習会で講師を務め、更にこの美術に関する書物を刊行し、またいくつかの書物や記述の飜訳をも為し、その中にはこの雑誌の論考も含まれている。
(翻訳 勝峰昭)